特別な夏至の祝福

Maribrengaëlです。

夏至間近。太陽は限りなく北に沈み、夕方には夏至の時期独特の風が吹いてきます。静岡に住み始めた2年前、「こんなに北に沈む太陽は今まで見たことがない」と思ったけれど、それもそのはずゴールデンウィークとお盆休みに挟まれたこの時期は、約20年間静岡に滞在していたことなどなかったのでした。その期間東京では、太陽がどの角度に沈むかなんてことも気にしている余裕はなく、夏至も冬至もただ慌ただしく過ぎる毎日の中の一日に過ぎなかった、そう思います。自宅オフィスのパソコン越しには西の空が見えるのですが、今では太陽がずいぶん北に沈むなぁ…と感じると夏至が近い証拠。過ぎてほしくない、マジカルな時が流れます。

日本では言うほど夏と冬の日照時間の差はありません。それでも、20時近くまで漆黒ではない蒼い夕方の空気感なのには心が躍ります。高緯度に住む人にとってはそれはもうお祭りなのもよくわかります。夜中までうっすら明るいのだから、開放的な気分にもなりますよね。去年、宇宙詠みチャートを作りながら、この頃の空気感をよく想像していました。夏至が蟹座新月と重なり、なおかつ金環日蝕なんて。そして、6/6～7/5まで続く「蝕のトンネル」のど真ん中。世界でどんなことが起こっているのか。私たちはどんな状況なのか。色々想像してみても「新しく生まれ変わる」というキーワードしか出てきませんでした。

蟹が古い甲羅を脱ぎ去る時、人がこの世に誕生する時、生み出す母側も、生み出される赤ちゃん側も命の危険を冒すほどのエネルギーを必要とするでしょう。特別な夏至を迎えるにあたって、もしかしたら私たちもそんなエネルギーが必要になるかもしれませんが、色々なところで新しい私たちが誕生して祝福の波にその大変さは、あっという間に掻き消さるでしょう。それは自分自身にとってどんなことなのか、その目でしっかり見届けてください。

Happy Summer Solstice!  魔法はあります！

Les Chronovoyageurs...

※日本時間 6/21 15:43 に蟹座新月（金環日蝕）となります。