気づけば光が満ち溢れた場所へ。
Naoyaです。
明日は二十四節気の10番目、夏至です。そして、蟹座のシーズンの始まりであり、蟹座新月というタイミング。夏至と新月が同日なのは19年ぶりなんだとか。Maribrengaëlさんの投稿のタイミングがバッティングしてしまうので、僕の投稿を一日前倒しにしました。
明日の蟹座新月は金環日蝕です。2020年は蟹座新月が2回あって、その1回目です。この夏から秋にかけての星の配置は、かなりカオスになっていくようですが、そこらへんに関しては、Maribrengaëlさんの明日の投稿におまかせするとします。あとは今夜22時からZOOM生配信もあるので、そちらでも詳しく話す予定です。
夏至は夏の真ん中の節気。北半球では日の出から日の入りまでが一年で一番長く、太陽は一番高く昇り、陽のエネルギーがもっとも高まる日です。日本では梅雨のシーズンの真っ只中なので、実感が湧きにくいかもしれません。
夏至というと、アリ・アスター監督の大ヒット映画「ミッドサマー(原題:Midsommar)」を思い出してしまいます。北欧の夏至祭のどこか幻想的で神秘的な要素をうまく使って、恐怖に落とし込むつくりはお見事でした。苦手な人もいるとは思うので、万人におすすめする映画ではありませんが、僕は好きな映画です。
コロナの件やそこから派生したさまざまな問題、あるいはアメリカの人種差別の問題などで、人間の世界は日に日にカオスのように大変になっているものの、人間たちの事情や都合など一切構うことなく、季節はいつもと変わらずに巡っています。季節の花々は順々に咲き、鳥たちは元気な鳴き声を響かせ、陽射しはどんどん夏めいています。湿度も高くなって、ちょっと歩けば汗ばむ陽気。世の中のざわめきに気を取られているうちに、いつしか夏至になっていた…という感じ。
暑さでマスクをするのが辛くなってきている人もいると思いますが、熱中症を起こしたり科学繊維でかぶれてしまったり、具合が悪くなっている人もいるようです。健康であるためにと、無理なマスクで不健康になるのは本末転倒。そこは無理をしないで、自分の体と状況のバランスを見て調整するが大切なのではないでしょうか。
変化し続ける状況下においてやろうと思うこと、あるいは、やらなくてはならないことがうまくできないとき、いかに臨機応変に対処できるかが大切です。確実に真偽を見分ける嗅覚も大切だったりします。そのために読解力や想像力をきちんと駆使する必要はあります。それが今というこの時代を生き延びるための術だからです。そういうことも広い意味で、森羅万象の声を聞くことなのだと思います。早とちりはいろんな意味で命取りだと思っています。
一年でもっとも光に満ち溢れたときに、明日辿り着きます。冬でも北欧ほど日照時間が短くなくて、太陽を感じることのできる日本では、そう言われてもあまりピンと来ないかもしれません。天照大御神(アマテラスオオミカミ)という太陽神が国民の総氏神として祀られて、日出ずる国という考えの元に日の出の太陽を象徴した国旗を掲げる国だからこそ、常に太陽が身近に存在することを無意識に感じているからかもしれません。おまけに梅雨でスッキリとしない天候も多い時期ですし。でも、陽のエネルギーは確実に高まって頂点を迎えています。
明日の夏至を境に今度は冬至に向かって、一日の長さはどんどん短くなっていきます。日没の時間も早まっていくのが寂しいです。公私を問わず、人間の世界のあれこれにエネルギーを消費してばかりいないで、すべてを大きく包み込んでいる季節の移ろいのリズムやグルーヴを、もっと丁寧に感じてみてください。
気づけば夏至。一年で一番光が満ち溢れた場所へ辿り着けたという喜びを、全身全霊で味わいましょう。
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