初夏のような二面性を持って
Maribrengaëlです。
若草色がさらに力強くなってくると双子座の季節が始まります。薫風が吹き抜ける束の間の気持ちよい時間。秋のようなこれから冬に向かって閉じていく雰囲気もなく、明るさを感じさせるのはこの先にある夏至に向かって開いていくからでしょう。窓から見えるかなり北寄りに沈む太陽を見ながら、一番好きな季節を毎年実感しています。
双子座を考える時、表面的にみてこの季節の薫風のようにサラっとしている人が多いような気がします。要領よく自分にも他人にもただ気持ちよく吹き抜けていくような風、のような感覚です。でも、深く関わってみるとそこに特定の人にだけみせる深い情みたいなものを感じます。エレメントの観点から言うと、水のエレメント(蟹座・蠍座・魚座)と同じウェットグループに分類されるのはそのためかと思いつつ、いやいやどうでもいい人に対してはかなりドライだぞ…とも感じるのは結局、双子座が持っている「二面性」のせいかもしれません。
双子座の私にとってグループではなく単体同士で仲がいいのが、双子座と天秤座。お互いに他の友達も大勢いるけれど、グループ同士ではつるまず、不思議なことにだいたい本人同士だけが仲良くなります。イギリスに永住している友人Fはまさにそのタイプで、双子座同士2人でいると二人にしかわからない常識みたいなのがあった気がします。その中で共通していたのは"自分たちが楽しくないと感じることに気を使わないこと"(もちろんプライベートの時のみ) とにかく自己犠牲できない私たちは、楽しいと思わない場に長時間いたりダラダラと惰性で飲みに付き合うことはせず「疲れたから帰る~」とばっさり切り捨てるタイプなのでした。例え私がその場に残っていてFが帰ったとしてもなんとも思わない間柄で、その逆をしても「なんで昨日帰っちゃったの?」とまったくならない2人なのでした。とにかくお互いに依存してなかったのでしょう。そんな、ドライな面もありつつ、Fは私につらいことがあった時はとても晴れやかに重くなりすぎず、でもとことん寄り添ってくれるようなやさしさがありました。妙にしんみりしないライトだけどとてもあたたかい受け止め方に何度救われたことか。それは、Fも同じだったと言います。今思うと、ドライとウェットの両方がバランスよく効いていたから心地よかったのかも。寒くも暑くもない湿度が高くも低くもないこの季節の薫風のようだわ、と。
「二面性」と聞くとネガティブにとらえがちですが、双子座の「二面性」はどっちも本当の自分なので、それでこそ丁度よいバランスが出来上がるのかもしれない、と思っています。「双子座は冷たい」と切り捨てるにはなんだかしっくりこないし、どちらかが嘘の「二面性」とは考えてみると別物なんです。
最近静岡では気温が30度を越えたりして、とうとう半袖で過ごせる季節になったと思っていたけれど、今日はヒートテックをまた引っ張り出すほど寒いです。季節の二面性。まるで双子座のような。
Les Chronovoyageurs...
※日本時間 5/23 2:06 に双子座新月となります。
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