一番身近な小宇宙。

Naoyaです。

今日は二十四節気の5番目、清明です。清明とは、清々しく明るさに満ち溢れたときという意味。

冬の間、巣ごもりしていた動物は春と共に目を覚まして活動を始め、土の中で休んでいた植物は新しい芽を出していきますが、人間たちの今年の春はそれと逆行するかのように、自粛という名の下で自宅に篭った時間が多くなっています。花見で盛り上がるシーズンなのに、休業しなくてはならない店もあったりして。どことなく混沌としたこの雰囲気、清々しく明るさに満ち溢れたとは言い難いかもしれません。

ちょうど一年前の今頃は、新しい年号が発表されたときでした。

世の中は妙な盛り上がり方をしていて、それを横目で静観していましたが、あれから一年後の今の状況はまったく想像もしていませんでした。…って、明日以降のことなんてほとんど想像したことがない、というか、想像もできない自分なので想像する気はありませんでしたが、令和という「ラ行」で始まる奇妙な響きの年号から、さらにカオスな時代になっていくんだろうなぁと漠然と感じてはいました。

日々、変化が激しい今日この頃。雑音のような情報に惑わされず、一切動じることもなく、何ら変わらずにやるべきことをやって、毎日を粛々と穏やかに過ごしていたものの、毎春欠かさずに蕾がほころぶことに気づく近所の桜も、気づいたときには満開のピークが過ぎ始めようとしていました。心の余裕が普段のときより少し狭まっているのを実感しました。

自分自身も森羅万象の一部。だからこそ、自分自身に耳を傾けることも忘れてはいけないと思うのです。森羅万象というと、まるで外の世界の壮大なもののように思う人も多いでしょうが、実は一番身近な森羅万象は、自分自身という小宇宙です。

常に忙しなく動きまくっている人も、動くことこそが成長や発展だと疑わない人も、本当の意味で、自分自身と静かに向き合わなくてはならないときを迎えていると思います。動いていれば見ないふりで済ませられる、あるいは、見たくないから動いて見ないようにしてる、なんてこともあるのではないでしょうか。面倒で嫌だから、なるべく一緒に過ごさないようにと避けていた家族との時間や対話を、在宅の機会が増えたことによって持たなくてはならなくなったり…なんていう人も少なくないと思います。

人間のごまかしや嘘が通用しないのが森羅万象だと、改めて思い知らされています。

そういえば、3年前に皇居の千鳥ヶ淵で見た夜桜を思い出しました。知人との待ち合わせ場所へ向かう途中、思わず目を奪われました。ライトアップされていることもあって、まるで無数の星が集まった宇宙を覗き込むような感覚に陥りました。

いつもは既存の写真をチョイスして使っていますが、今回の写真はそのとき僕が撮ったものを使っています。すべての人々の心の余裕や平穏な日々が早く取り戻せるよう、祈りを込めて。

森羅万象の聲 The Voice of The Universe

宇宙詠みのMaribrengaëlとスピリチュアルカウンセラーのNaoyaの共同運営による情報発信のメディア。惑星の動きや配置、星座、移ろう季節の空気感。ここではそういったつかみどころがなくて見過ごしがちな、だけどとても大切なことを、読みものや現実的に役立つ情報として発信していきます。