季節を巡る旅に終わりはない。
Naoyaです。
今日は二十四節気の最後、24番目の節気の大寒となります。その名の通り、一年でもっとも寒いという意味。そして、今日から水瓶座の季節が始まりました。
大寒と言っても、あまり寒さを感じません。寒波が来ないで、1月なのに春のような陽気になったりもして。平年よりも高温で、暖冬のまま冬が終わってしまうのではないかという声もあります。スキー場は雪不足らしいです。昔は冬になると、庭のバケツや池に氷が張っていたり、霜柱をザクザク踏みつけながら登校していたり、千切れるくらいに耳が冷たいからと耳当てをしている人も見かけましたが、今はそんな冬の光景に出くわすこともほとんどありません。
季節のメリハリがさらになくなってきているように思えます。子どもの頃に感じていた日本の四季の移ろいはもっと繊細で、侘び寂びみたいな風流さがありましたが、今ではそういうものは薄れてしまっています。冬の厳しい寒さは確かに辛いですが、そういう時期があるからこそ、暖かい季節を待ち遠しく思えたり、暖かい季節に喜びや感謝の気持ちを感じられたりして、季節の移ろいに物語性が宿るのだと思っています。でも、そんな時代を生きていることに悲観的で否定的にならず、今の季節を巡る旅を楽しんでいきたいところです。
この「森羅万象の聲」はちょうど2年前の大寒に、プレオープンという形で僕のエントリーからスタートしたので、今回で2シーズンを終えたことになります。まるで季節を巡る旅がまたひとつ節目を迎えたような感じ。どこかの空港に着陸して翼を降ろすような、あるいは、出発した港にまた帰ってきたような感じです。
1シーズン目の僕のエントリーは、二十四節気というものの解説が中心でしたが、2シーズン目は自分の内側を覗き見るような感じで綴るようになっていました。森羅万象とは英語に訳すと “the universe” というかなり大それたものになるのですが、僕にとっての一番身近な宇宙とは自分自身だと思っています。
肉体的な領域、精神的な領域、そして、魂的な領域。
自分の中には、実際の宇宙と同じくらいの規模で果てしない小宇宙が存在していると感じています。その小さな宇宙に耳を傾けたときに聞こえてくるものも「森羅万象の聲」だと思っています。もちろんそれは僕だけの特別なことではなく、それぞれひとりひとりが小宇宙です。宇宙のリズムや季節の移ろいを感じる中で、自分自身という小宇宙から何をどう感じているのかを味わい、その小宇宙に丁寧に耳を傾けてみてください。
そんなわけで、「森羅万象の聲」は3シーズン目に突入していきます。次の僕の更新は立春。暦の上では春になります。季節を巡る旅に終わりはありません。
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