プールサイドに秋の気配。
Naoyaです。
今日は二十四節気の13番目、立秋です。二十四節気は後半へと突入。暦の上では秋となりました。
いやぁ、まだまだ暑い。それも尋常じゃないほどの暑さ。秋なんて呼べる気候じゃありません。昨日は旧暦の七夕だったのですが、旧暦で数えた方がしっくりと来るんじゃないでしょうか。
だけど、今の時期の光の感じは、初夏の頃の鋭さとは違って、確実に和らいで丸みが出てきています。空には秋っぽい雲が浮かんでいるなんてこともあります。そういうあたりに季節の移ろいを感じます。晩夏から初秋へのグラデーション。ただ暑さに気を取られているだけだと、あまり感じることはできないかもしれませんが。
かつて若い頃、毎年夏の休日は朝早くから夕方前まで、屋外プールで過ごしていました。太陽の恩恵を惜しみなく受け取りながら、とにかく日灼けがしたかったからです。日サロに通っていたこともありました。それにしてもあの頃の夏は、今ほど暑くなかったと思うのは、勝手な思い込みでしょうか。
プールサイドで寝そべって体に火照りを感じると、ひんやりとした水に飛び込んで冷やしながら、ゆっくりとクロールで泳いでいました。太陽の眩しさ、熱を帯びた肌の感触、水の冷たさ、水中の光や音、熱く焼けたコンクリートのプールサイド、シートの上で生温くなったペットボトルなど、すべて今でも鮮明に覚えています。
お盆くらいの時期になると、陽射しの弱まりを感じるタイミングがふと訪れ、心地よい冷たさの水も、肌寒さ寄りの冷えを感じるようになったりもしました。水面には掠めるように飛んでくるトンボ。肌や目で、夏の終わりを感じるのと同時に秋の気配を感じました。洋服を着て、普通に過ごしているとあまり感じられないような季節の移ろいも、屋外のプールサイドで半裸で過ごしていると、動物っぽい感覚で感じ取ることができていたのかもしれません。
若い頃と比べると、明らかに気温が上昇していて、夏の過ごし方も変わってきているのは確かです。現在通っている鍼灸の先生から、氷のうをおすすめされました。頭は冷やしておいた方がいいからだそう。猛暑のときもそうですが、特に頭を使う人は意図的に冷やした方がいいらしいです。なので愛用しています。
でも、体や内臓はしっかりと温めることが大切だそうで、この夏は極力、温かいものを飲むようにしています。暑いとついつい冷たいものを飲みたくなりますが、最近、自分の体の声にじっくり耳を傾けると、温かいお茶やスープを求めていることがうかがえるのです。
ちょっとした心がけと工夫ですが、こういった効率のよさを配慮した養生は、とても今の時代っぽいと思います。健やかで幸せに生きていくための細やかな秘策と言えます。
猛暑はまだまだ続きそうですが、体調を崩さずに秋を迎えたいところです。
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