凛と、寒く。
Naoyaです。
晴れて2019年を迎えました。皆さん、あけましておめでとうございます。
明日は二十四節気の23番目、小寒です。「寒の入り」と言われるタイミングです。小寒から立春の前日までのひと月を「寒の内」と呼び、これから一年でもっとも寒い時期へ突入です。二十四節気も次の大寒でいよいよラストとなります。
お正月。たまに行くおでん屋さんに寄ってみたら、お屠蘇を振る舞ってもらったのですが、某有名医大の常連客がくれたという「お屠蘇キット」を漬け込んだものだそう。その医大が漢方に使う生薬をお屠蘇用に調合しているそうです。屠蘇の「屠」は邪気を払うという意味で、「蘇」は魂を目覚め蘇らせるという意味があり、お屠蘇とは長寿を願うための祝い酒です。医療のフィールドで、邪気払いや長寿祈願のアイテムを真剣に調合しているという事実。医療の根底にもスピリチュアリティな要素があるんだな…と興味深く思いました。
お正月の余韻もそろそろおしまい。すでに仕事始めを済ませた方もいるかと思いますが、7日から仕事始めという方が多いんじゃないかと思います。7日は七草粥を食べる習わしがあります。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろという七種の草をお粥に入れます。すずなは蕪のこと、すずしろは大根のことです。秋の七草は目で見て楽しむ草花ですが、春の七草は草の芽や根菜です。芽や根に蓄えられた生命力をいただくという風習が七草粥なのです。
七草(ななくさ)は元々、「七種」と書いたのですが、これは古代中国で祝われた五つの節句のひとつで1月7日の「人日(じんじつ)」という節句の際に、七つの穀物(米、麦、小麦、大豆、小豆、粟、黍)をお粥にして食べていたことが由来。その風習が日本に渡ったとき、七つの草に置き換えられて「七草」となったそうです。ちなみに五つの節句の他の4つは、上巳(じょうし、3月3日。現在の桃の節句、雛祭りに当たる)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)です。
僕個人が感じた印象なのですが、昨年末のクリスマスも年末も、年越しをして新年を迎えた今も、毎年感じているようなクリスマスのムードや年末感、お正月っぽい空気感をまったく感じていません。年越しという大きな節目が節目として機能していなくて、昨年からずっと続いている延長線上をそのまま歩いている感じがするのです。
明日は山羊座新月(部分日蝕)でもあります。2019年はこの山羊座の新月で始まり、12/26の山羊座新月(金環日蝕)で終わるという一年。山羊座のヴェールで覆われたような感じの年で、一年を通じて山羊座の影響がいろいろなところで現れるんじゃないかと思われます。「宇宙詠みチャート」の解釈によれば、2018年から2020年までが山羊座をとしてひとつのパッケージになっているという印象なので、今はただの過渡期でしかないのかもしれません。クリスマスや年末、お正月っぽさが感じられないのは、もしかしたらこの影響かな…と思ったりしました。
「寒の入り」ということで、これから本格的な寒さを迎えます。極まった寒さの中で触れるのは夏の暑さの厳しさとはまた違い、キリッと身が引き締まるような厳しさ。僕はこの凛とした寒さが嫌いじゃありません。日本の四季の移ろいには物語があると思っていて、寒さが極まる真冬は季節の物語のラスト。クライマックスのように感じるからです。
寒いのが苦手という方はきっと多いでしょう。しっかりと防寒対策をして体調に気をつけて、これからの寒さを乗り越えましょう。
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