東京は愛せど、なんでもある

 Maribrengaëlです。

最近、「移住」についての記事をよく見かけます。特に、自分の故郷とは全く関わりのない場所へ移住する人、移住先を探している人、それが海外である人も多いです。なぜか、地方から東京、大阪などの大首都圏へ引っ越すのは「移住」とは呼ばないような気がします。これはあくまで私の価値観ですけどね。「移住」というのは私はひとつの「削ぎ落し」だと思っています。地方から上京する時は、「得よう」という気持ちが多いけれど、どこかへ移住する時は、「不必要なものを捨てよう」という気持ちのほうが大きい。そういう意味での「削ぎ落し」。物質的に、感情的に飽和状態になることで息苦しくなった人たちが、街ごと断捨離をしている。一部は違うとしても、そういう人がこのムーブメントを作っているのかな、と感じます。

私は東京に20年くらい住んでいて、今年の4月に地元の静岡市に引っ越しましたが、東京は今でも大好きです。都心のマンションに長く住んでいたので、周囲には某デパート、24Hのドラッグストア、大手コンビニエンスストア全種、各種飲食店、病院、何でもありました。都内のどこからもタクシー圏内かつ電車もバスも10分以内のインターバルで走っているようなところ。一晩中街は明るいし人も歩いているから逆に安全。長年住んでも、行ったことのないところが尽きない、素晴らしい人たちにも多く出逢える大好きな都市、東京です。私にとって、椎名林檎さんの『丸の内サディスティック』の歌詞にあるような、”東京は愛せど、なんにもない”ではありませんでした。いつの間にか何もかもがある第二のふるさとのような存在になっていました。大好きな人たちはもちろん、週末になると終電で集合だった渋谷、仕事をがんばった中野や原宿、飲み歩いた新宿や代々木他、挨拶してくれる街の人が増えた居住区周辺 etc  でも、その間も東京にあるものはないけれど、ないものもある地元の素晴らしい部分にも気づいていました。

今は静岡に引っ越して4か月。もちろん東京で慣れ親しんだ生活とはまるで違うのですが、繋がってる縁はもちろんそのままですし、あって便利だけどなくてもいいのかな、という曖昧な部分が一気に削ぎ落された気がします。そこに入ってくるのは、過去の自分が見過ごしていたものや、自分がこの地にいなかった間に培われたものだったりしています。きっと、地元でもない場所に移住する方はこれがさらに多方面に向かって研ぎ澄まされるのではないでしょうか。「得る」時代から「手放す」時代へ。それもまた、新しい「得る」形なのかもしれませんが…。

今日は魚座の満月です。魚座は「同じ海」に居すぎてしまうと、息苦しくなってしまいます。魚をイメージして下さい。やはり、水が濁ってきたら、餌がなくなってしまったら、移動しないと生きていけないですよね。魚座の持つ水は「7つの海の水」とよくお伝えしますが、住む場所をいくつか変えてこそ、自分らしく生きられるところがあります。私の友人の魚座を思い出してみると、Mは新潟から東京を経由して京都へ、Hは東京から千葉を経由して福岡へ、Aは静岡から沖縄、北海道、神奈川を経由して再度静岡へ、色々場所を変えています。そんな彼女たちは、今とても自分らしく輝いていて、かつて色々なことで悩んでいた頃の面影はありません。それは海王星♆が魚座に入っている時代だから?とも思います。人一倍他人に優しい魚座が幸せなのがとてもうれしいですし、やっぱり「海」は変えないとね、と強く実感します。もし、あなたが魚座で閉鎖的な状況で苦しんでいるのなら、住む場所を変えることを真剣に考えて下さい。そして、うっすら「移住」を考えてきた人、魚座の満月はドリーミーな自分からの脱出しなさい、というメッセージを投げかけていますが、それは「諦めなさい」という意味ではなく、「実現しなさい」という意味です。

Les Chronovoyageurs... 

 ※日本時間 8/26 20:57 に満月となります。

森羅万象の聲 The Voice of The Universe

宇宙詠みのMaribrengaëlとスピリチュアルカウンセラーのNaoyaの共同運営による情報発信のメディア。惑星の動きや配置、星座、移ろう季節の空気感。ここではそういったつかみどころがなくて見過ごしがちな、だけどとても大切なことを、読みものや現実的に役立つ情報として発信していきます。