記憶の中に留めておくもの。
Naoyaです。
ビジネス的なカレンダーのサイクルや二十四節気の暦のサイクル、あるいは宇宙のサイクルなど、さまざまなサイクルが絶妙に絡み合って、その時々の空気感がつくられています。いろんなものがそれぞれに巡っている感じ。「宇宙詠みチャート」をつくるようになってから、さらにそういう巡っている感覚を強く感じるようになりました。
でも、これらのサイクルを情報として思考で意識することよりも、自分の体感として意識することを大切にしています。たとえば、毎朝外に出て軽く体操をするときに、空気を吸い込んだときの温度や湿度の感覚や、あるいはそれを肌で感じる感触、見上げた空の色のトーン、花の香り、鳥たちの鳴き声など、その季節ごとの匂いや肌感、見えるもの聞こえるものを味わっています。まだ寒い日は続きそうですが、最近は日が延びていることや陽射しの感触から、春めいてきていることを実感しています。昼間に歩いているときや自転車に乗っているとき、マスクを外して空気を吸い込むと、明らかに春の光の匂いがします。
最近、いろんな知人と話をしていると口々に、視覚や聴覚に頼りすぎている部分があるから、嗅覚や味覚、触覚を重視するようにしていることを耳にします。まさに僕もそんな感じなんです。だからみんな、スマホやSNSから離れたりネットやテレビの情報から距離を置くなど、同じようなアクションをしています。もちろん、必要な情報を得るためにスマホを使うことはあるけれど、不必要にスマホに触ってしまうようなことはしません。食事をしながらスマホをいじる人もいるみたいだけど、きちんと味わうことに集中した方がいいのではないかと思います。外出先で季節の移ろいを見つけたとき、それをしっかりと味わうことよりも先に、スマホのカメラで撮影するのが癖になっている人もかなり多いのではないでしょうか。自分の五感で感じるよりも先に反応的にスマホで撮影していると、着実に五感は鈍っていきます。第六感のようなインスピレーションは、五感がきちんと使えてこそ宿るものだと思います。
今日は立春、二十四節気の最初の節気です。とても寒い日が続いてますが、暦の上では春となりました。ここからまた新しい一年のサイクルが始まります。ちょっとずつ春の気配を感じられるようになってきた光の匂いを、ぜひ自分の嗅覚で感じてみてください。匂いはカメラで記憶することができず、自分の記憶の中に留めておくしかありません。そういう刹那的で諸行無常な瞬間を、今この時代だからこそ大切にしたいと思っています。
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