エルアの葉

Maribrengaëlです。

2023年の3/7に試練の惑星土星が水瓶座から魚座に移動するのと時を同じくして、乙女座で満月が起こります。このタイミングで、なぜ乙女座満月が起こるのでしょうね…そう考えるのがいかにも宇宙詠みです。星座は神話が元となっていることがほとんどですが、乙女座の起源は神話的にはわかっていません。でも、さらに約5000年遡ると古代メソポタミアにその原型はありました。元々、Furrow(うね・麦)とFrond(葉)の2つの星座があり、それがひとつになったのが乙女座の起源と考えられています。そのため、現在の乙女座は女性が左手に麦穂を、右手に「エルアの葉」と呼ばれるなつめやしの葉を持っていて、大地の豊穣を表しています。

私には右手の麦穂は得るもの、左手のエルアの葉(なつめやしの葉)は手放すものを表しているように感じます。大地が豊穣するためには、必ず何もないところから始まります。つまり、0-100はセットだと感じるのです。何もないところに種をまき、そこに植物や作物が育ち、収穫され、また何もなくなる…その繰り返しは、乙女座の持つ2つの力を表していると思うからです。

エルアの葉(なつめやしの葉)と聞いて、ハワイやグアムなど南の島の木というイメージを持つ人は多いと思いますが、元はアラビア半島東部のペルシャ湾岸地域のほうで古くから栽培されていた木です。私にとっては、ラオスの山奥にある古都ルアンパバーンに滞在している時に、泊っているヴィラのバルコニーの前に大きななつめやしの木があって、風が吹くと葉がこすれてシャラララララと音を立てるのが印象的でした。ルアンパバーンではこのなつめやしが寺院や街中にも多く、エキゾチックなムードを漂わせていて、アラビア半島方面が原産というのはとても納得できます。なつめやしは塩害に強くその実(デーツ)は保存食にとして重宝していたので、このエリアの文明では聖樹として扱わられています。日本でお祓いの葉として、榊が使われるように、なつめやしの葉は聖なる葉だったと考えられます。そして、古代から星の観測も盛んだったため、麦穂と並んで星座に登場しているのでしょう。

3/7で土星水瓶座期が終わり、土星魚座期が始まります。この土星が移動する魚座の対向星座(対面側の星座)乙女座で、今回は満月が起こります。実ったものを刈り取るようなタイミングですが、それは同時に手放しという意味も持っています。きっと私たちそれぞれの人生にも、そういうものがあります。執着を手放すという意味のあった土星水瓶座期の終わり、乙女座の2つの力を借りて、次の時代へ向かいたいところです。手放しは「何もなくなる」ということではけしてありません。

Les Chronovoyageurs...

※日本時間 3/7 21:42 乙女座満月となります。

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宇宙詠みのMaribrengaëlとスピリチュアルカウンセラーのNaoyaの共同運営による情報発信のメディア。惑星の動きや配置、星座、移ろう季節の空気感。ここではそういったつかみどころがなくて見過ごしがちな、だけどとても大切なことを、読みものや現実的に役立つ情報として発信していきます。