NO SIGNALな生き方
Maribrengaëlです。
最近気になっているナショナルジオグラフィックが出版している「NO SIGNAL」という書籍。テーマは “街を出て、大自然の中で暮らすことを選んだ10人の生き方”とのことで、都会に暮らしていたものの、様々な理由で人の生活圏から遠く離れた辺境の地や、インフラも整わない山や無人島、廃村へと移り住んだ10人が紹介されています。久しぶりに電子書籍じゃなく紙の本で本棚にコレクションしたいと感じたので近々購入する予定でいますが、世界的にとても今っぽいテーマだと感じています。
日本でも同じような動きがあり、人知れぬ田舎に移住する人も多いです。この前オクシズと呼ばれる静岡市の山深いエリアに行った時には、ほとんどの人が山を下りてしまった集落に住み続けている人、都会から新しくそこへやってきた人々、古さと新しさが交差してとても新鮮な印象を受けました。静岡の地方ニュースでも、このような人々を特集しインタビューをしているのを見かけたことがありますが、だいたい移住者の方は「不便であっても、人のあまりいないところで暮らしたかった」ということを言います。いやいや、田舎には田舎の濃い人間関係があるんですよ…という話は置いといて、物質的な人の数ということです。とにかく色々と持ちすぎ、群がりすぎなことに疲れてしまっている…そんな人は、過去に一度でも、この移住者の方々のように都会を引き上げて田舎暮らしをしたい、と思ったことがあるのではないでしょうか。家族で移り住むのか、パートナーと二人で移り住むのか、単身移り住むのかによっても違うと思いますが、ある程度の孤独は、現代の人にとっては自由や解放感になるのかもしれません。
そういえば都内に住んでいる時とにかく人と関わることが多くて、休みの日くらい誰とも話をしたくない…と思ったことがあります。でもそれは、自分で望んでそうしていること。望んでいないのにも関わらずそうなってしまっているのではないので、孤独になることをポジティブに捉えていたと言えます。それと同じように、「NO SIGNAL」で紹介されている辺境の地に移り住んだ人々や日本で人知れぬ集落に移住する人々は、たとえその場所に一人で暮らしていたとしても、ネガティブな孤独ではなく、ポジティブなことなのです。
さて、今回新月が起こる獅子座は、孤独が苦手な星座です。だからこそ、たくさんの人の中で輝き、その人たちへ向けて自分をアピールします。でももし、あまりにもその状態に疲れてしまったら、一定期間だけ、孤独を愛してみてもいいのかもしれません。
Les Chronovoyageurs...
※日本時間 7/29 2:56 獅子座新月となります。
0コメント