山の孤独者。
Naoyaです。
今日は二十四節気の16番目、秋分。ちょうど秋の真ん中の節気です。夏至、冬至、春分、そして秋分。この「二至二分」は日本の暦において、一年のサイクルの中でとても大切なポイントとなる節目です。
秋分は春分と同じく、太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の長さが同じになる日。陰と陽のバランスがちょうど均一になるタイミングです。そして今日から天秤座のシーズンがスタートとなります。昼と夜のバランスが取れるタイミングで天秤座というのが面白いなぁといつも思います。12星座のサイクルはここから後半になっていきます。
8月の末のある朝。もの凄く目立った鳥の鳴き声が聞こえてきました。うちの近隣は森林に囲まれているため、夏の朝はよく野鳥たちの声が聞こえてくるのですが、そのとき聞こえてきたのは1羽の鳴き声。そして、とても美しい声。しばらくして気づくと、かなり近くで聞こえてきました。
「どこで鳴いているんだろう?」
パソコンに向かって作業をしていたものの、とても気になったので玄関を開けて見てみたら、ちょうど僕の部屋の窓の上にブルーグレイの鳥が留まって鳴いていて、しばらくそこにいましたが飛んで行ってしまいました。ヒヨドリみたいに、あまり人間に警戒心がない様子。
午前中、買い物に行こうと思って自転車置き場に向かったら、ちょっと先の塀の上に朝のそれらしき鳥がいました。買い物から帰ってきたときもずっといたし、再び外に出たときもその鳥がいました。近くにいたカラスに意地悪されながらも、うまく交わしてまた同じ塀の上やマンションの高層階の階段の手すり、その先の高い木のところに移動しつつ留まっていました。何かを監視しているのか、見守っているのかみたいな状態でした。
そこからしばらくの間、朝になると必ずその鳥の美しい鳴き声が聞こえてきて、とても気になっていたのですが、そんな話をMaribrengaëlさんにしたところ、イソヒヨドリではないかという話に。YouTubeで検索して鳴き声を聞いたところ、まさに僕が聞いた美しい声の主でした。YouTubeってこういうときに便利です。
それからもちょくちょくそのイソヒヨドリが1羽、自宅の周辺にいることを目にしています。最近あまり姿を見かけなくなりましたが、問題は解決したのでしょうか。
窓辺に鳥が来ることは吉兆だとどこかで聞いたことがあります。窓辺に来ないとしても、ちょっと離れたところから聞こえるあの美しい鳴き声は、ずっと耳を傾けていたいものです。
先日、Maribrengaëlさんとオンラインで話をしていたら、彼女の方から同じような美しい鳴き声が聞こえてきました。聞いたところ、イソヒヨドリが窓辺にいるそうです。静岡も横浜も海が近いエリアだから姿を現すのかなと思っていましたが、調べたところ最近は大都市の渋谷あたりでも見かけられるようになってきたんだとか。鳥たちも環境の変化に合わせて、暮らし方が変わってきていることを実感しました。動物の順応性は凄いと常々思います。
イソヒヨドリは群れることなく単独行動を好むそうで、家族と言えども群れずに行動するんだとか。学名のMonticola solitariusには「山の孤独者」という意味があるそうです。イソヒヨドリのように群れずに生きる動物もいれば、群れて生きる(群れないと生きられない)動物もいるわけですが、これって人間も同じですよね。いろんな生き方があるんだなぁと思いました。
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