いにしえにたなびく紫雲。
Naoyaです。
今日は二十四節気の15番目、白露(はくろ)です。白露とは、夜の間に大気中の水蒸気が冷却されて、朝、草や葉に白い露が結ぶことから名づけられたと言われています。蝉の声がいつしか聞こえなくなり、夜、窓を開けると秋の虫の声が聞こえてきます。
先日、浄化スプレー用の樹脂を仕入れてから、ちょっと足を延ばしてティーツリーとユーカリプタスの精油を入手。そのまま帰ろうと思って駅に向かっていたとき、上野でやっている聖徳太子と法隆寺の展示のことを思い出して、調べてみたら終了間近とのこと。そのまま上野の東京都国立博物館へ向かいました。
2021年は聖徳太子の1400年遠忌にあたるそうで、それを記念した特別展として仏像や遺品、秘宝、貴重な文化財、法隆寺で護り伝えられてきた寺宝がたくさん展示されていました。
中でも印象的だったのが、星曼荼羅というもの。密教における宇宙観を示した曼荼羅だそうで、北斗七星、九曜星、十二宮、二十八宿などが描かれてました。ちなみに、法隆寺の星曼荼羅の獅子座に描かれているのはマントヒヒなんだとか。そして乙女座には二人の女性が描かれていました。調べたところ、古代メソポタミアでの乙女座は二人の女性が描かれていて、それぞれが麦の穂とナツメヤシの葉を持っていたそうですが、後のヨーロッパでは一人の女性として統合されたんだとか。星曼荼羅をきっかけに、そんな事実を知りました。そういえば今日は、乙女座の新月ですね。
北斗七星は、古代の星占いでかなり大切だったそうです。晴明神社の晴明井の前には北斗七星が描かれていたり、マナカードでも北斗七星の形にカードを置くスプレッド(並べ方)があったりして、自分にもどことなく縁があります。プレアデス星団同様、勉強したい題材でもあります。
今回、聖徳太子に宇宙を感じました。星曼荼羅だけが理由ではありません。どこか宇宙人っぽいというか、彼自体が宇宙そのものという感じ。奈良には僕的に宇宙的な何かを感じるエリアがあります。天河大弁財天社やその所在地である天川村とか、玉置山の上の方にある玉置神社とか。時空の歪みが起きているような感覚を奈良で感じることがあります。それと同じような宇宙の断片を上野の博物館で感じました。それと、京都で欠かさず行く「六角堂」こと紫雲山頂法寺は聖徳太子が創建したお寺で、紫の雲が毎朝たなびく霊木を使ってお堂を建てたことが名前の由来だそう。そういうあたりにも宇宙を感じさせる何かがありますし、延暦一二年(七九三)に京都へ遷都する際、六角堂の所在が道路の中央にあたったため、桓武天皇が遷座を祈願されたところ、お堂が5丈(数メートル)くらい北へ動いたという不思議な言い伝えなんかも、宇宙的なものを感じさせます。
晴明神社の宮司さんから以前「あなたは奈良に引っ越して来なさい。京都もいいですよ。要はあなたは東京や横浜に縁がないってことです」と明言されたことがありますが、自分の中ではかなり腑に落ちています。京都も好きなのですが、実は奈良もかなり大好きです。同じく東京都国立博物館で7月に観た三輪山信仰の展示も思い出しつつ、落ち着いたら奈良へ旅に行きたいと思ってます。
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