ノーマルを捨てて
Maribrengaëlです。
戦争があっても震災があってもコロナがあっても春は巡ります。雪解けの雨が降り、花は咲き、緑が増え、街角ではたくさんのはじめましてとさよならが交差する、あの感じ。だけどもちろんのこと、同じ春は二度とやってきません。去年あれほど、先が見えない不安の中過ごしていた私たちも少しずつ変わってきています。不器用ながらも、今できることを考え、対応し、新しい“ニューノーマル”をつくっています。今までのノーマルに対するこだわりを捨てることは、”ニューノーマル”をつくりながら、さらに新しい扉をバンバン開いていくことに繋がっていくでしょう。これほどのことがなければ、私たちはきっとこれまでのノーマルにしがみついていただろうから。
10年前に東日本大震災が起きた直後、余震と衝撃の中で対メディアの仕事をしていた私は、もちろん毎日出社し夜遅くまで仕事をしていました。大災害のさなかメディアはどこも混乱状態ですが、発注された仕事も大量にあったりして、それまでのノーマルを貫くしかありませんでした。揺れまくるビルの中で、その日に無理してあげなくてもいい企画書を作っている人もいるほどでした。地下鉄やりんかい線直通に乗ってるときに大きな余震があって止まり、なぜこの緊急事態で普段通りにこだわっているのか、疑問に思ったことは何度もありました。今ならわかりますが、あの頃私たちは、ノーマルでいるしか方法はなかったのだと思います。ネットワークが今ほど進化していなかったということはあると思いますが、今は緊急事態時の対応が社会も個人もできるようになってきていると思います。それが、コロナ渦によってやっと生み出された“ニューノーマル”のひとつだと思います。
今回新月が起こる魚座は「変化」の星座です。常に新鮮な環境を求めて泳ぎ続ける魚であり、どんな形態にもなれる水のエレメントであり、季節の最後に位置する柔軟宮の星座。そして、木星や土星がこの次に移動する星座です。特に木星は今年の5月には魚座入りするので、この先もっと大きな変化が私たちを待ち構えているのかも、と思えてなりません。そしてそのためにも、この前例のない状態を通して準備を整えているのかも…と。
“ニューノーマル”は、必要だからこそ私たちにもたらされています。はじめはノーマルではない姿をして…ですが、それはいつしかノーマルになり、様々な状況に対応できる力となるでしょう。普通であり続けようとした10年前、今の私たちは臨機応変です。
※日本時間 3/13 19:22 魚座新月 となります。
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