余白。

Naoyaです。

今日は二十四節気の15番目、白露(はくろ)です。白露とは、夜の間に大気中の水蒸気が冷却されて、朝、草や葉に白い露が結ぶことから名づけられたと言われています。

9月に入ったとたん、狂ったような夏の暑さもひと段落しました。昼間はまだ暑さが残っていますが、日陰でほんのり涼しさを感じたり、夜は虫たちの鳴き声と秋めいた涼しさを感じられたりして、ホッとしています。その一方で大型の台風で、被害が出ているエリアもあるようです。被害が少ないことを祈るばかりです。

最近、二十四節気が切り替わるタイミングでこの「森羅万象の聲」を更新していますが、まるで季節に感じた自分の心情を一層ずつ重ねて、ミルフィーユをつくり上げているかのように思えます。特に完成形を描いて層を重ねているわけじゃありませんが、自分なりの森羅万象が形づくられながらも、新鮮な気持ちで季節の心情や感じたことを綴っています。

目的や意図をきっちり掲げて達成することも大事ですが、そういうものを掲げずに外枠だけつくったら、あとは淡々と進めるだけというのも大事だと思います。特に誰かからの要求でもなく、自分のことで問題もないなら、最近は後者の方を選択します。ひたすら積み重ねていくうちに、自然と明らかになっていく意図や目的があるからです。

この頃の自分は、頭を空っぽにすることや心身を緩めること、削ぎ落とすことを優先させています。目の筋肉を緩める目薬を使って、なるべく目を休める時間をつくったり、低音の音叉で心身のチューニングをしたり、氷のうで頭を冷やしたり、睡眠をしっかり取ったり、情報摂取を制限したり、音楽を流さず無音で過ごしたり、仕事以外でなるべくいろんな物事や人物に関わらないようにしていたり…という感じです。それはまるで「思考の器」である頭の中の調整や整理整頓、断捨離をして、余白をつくっているようにも思えます。

たとえ静かに過ごしていても、夏は否応なしにテンションが引っ張られやすい時期だったので、無駄にエネルギーを使うことも多かったのは正直なところ。だからこそ、ちょっと休息という感じです。夏の終わりと共に、エネルギーを温存する方へシフトしています。

10月生まれの自分にとって今の時期はちょうど、一年のサイクルでいうと年の瀬に入るタイミング。そのことを無意識に把握している自分の体内時計が、新たな次の一年に向けて調整に入ったと言っていいかもしれません。

最近、成長のために必要なのは余白だなと実感しています。伸び代(のびしろ)と呼ぶ人もいるかもしれませんが、僕はあえて余白と呼びます。真っ白な状態で新しいものを受け取って収納するためのスペース、だから余白です。

「思考の器」を古い考えだけで満杯にしていることも、物事や他人、あるいは自分に対しての断定的な決めつけも、大切な余白をなくしてしまいます。余白がなくなると人は鮮度や瑞々しさ、あるいは若々しさがなくなって、成長もそこでストップしてしまうように思えるのです。頭を空っぽにすることや心身を緩めること、削ぎ落とすことは余白をつくる作業として必要なことだと痛感しています。

森羅万象の聲 The Voice of The Universe

宇宙詠みのMaribrengaëlとスピリチュアルカウンセラーのNaoyaの共同運営による情報発信のメディア。惑星の動きや配置、星座、移ろう季節の空気感。ここではそういったつかみどころがなくて見過ごしがちな、だけどとても大切なことを、読みものや現実的に役立つ情報として発信していきます。