月が映すのは蒼い心の海の底
Maribrengaëlです。
今週は松任谷由実さんの45周年ツアー"Time Machine Tour" ファイナル @日本武道館に行かせて頂いて、まだその余韻冷めやらぬ中です。タイムマシーンに乗って、45年の歴史を見に行くという設定の元、これまでのツアーの演出を再現。デビュー当時の昭和に行ったり、砂漠に行ったり、バブル時代に行ったり、宇宙に行ったり、それはもうユーミンの45年を走馬灯のように見ているような感覚。あらゆることの「継続」の力の大きさと、ユーミンのパワーが日本武道館という場所と相まって炸裂。そこは巨大なパワースポットと化していました。もちろん、過去に色々なアーティストを観てきた武道館ですが、その力の質がかなり特別。一瞬一瞬に全身全霊をかけるとか、常に戦ってきた危機感とか、色々なものがそれを作っているのかもしれない…。
この日も、武道館の外には、もうすぐ満月になる月がぽっかり。そして5月の夕暮れのさわやかな風。「この季節に蠍座満月って何かしっくりこないんだよねぇ…いつも。」と話しながら。さわやか、とは遠い気がするんです「蠍座満月」って。今回のこの満月は、「ウエサク満月」と言います。(去年のエントリーでその由来について書いています。こちら。)エネルギーとかインスピレーションが降りてきやすい日、とも言われていますね。
Maribrengaël的には、このウエサク満月は毎年、星座に関わらず「2つのものをひとつにする。」ようなイメージがあります。今回は、蠍座満月なので、そこには強烈な相反する感情が。YESかNOか、好きか嫌いか、やるかやらないか、ウラハラな感情。頭だけ?心だけ?いや、二つを一致させましょう。「本音の承認」が新たな道を開きます。
ユーミンの曲には12星座の性質に分けられるほど、様々な女性が登場しますが、私にとって蠍座がイメージできるのは、「真珠のピアス」という曲。最後の哀しい復讐として、「真珠のピアス」を恋人の部屋のベッドの下に落としていくというもの。彼女は恋人が近々、他の女性と引っ越すことを知っているのです。まるで、ネットマンガの世界…。きっと彼女は、最後の時も聞き分けよく、むしろドライすぎる別れ際を演じるのでしょう。でも心には深すぎる海を抱えている。その感情がひとつぶの「真珠のピアス」に凝縮されているんです。そんなウラハラさ加減。
満月の光は、そんな深い心の海の底まで届きます。「本音の承認」をお忘れなく。
Les Chronovoyageurs...
※ 日本時間5/19 6:13に満月となります。
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