今を生きる。

Naoyaです。

今日は二十四節気の22番目、冬至です。昼の時間が一年で一番短く、夜の時間が一番長い日。太陽の威力がもっとも弱まって、陰陽の陰のエネルギーがもっとも極まる日ですが、ここから昼の長さが徐々に延びていく逆転のタイミングでもあります。そして、同日から山羊座の季節が始まります。自分の中では暦の大きな節目という感じです。冬至図をリーディングした動画も公開しました。そちらもチェックしてみてください。

いろいろと映画を観ていると、時系列をバラバラに解体して入れ替えた作品によく出会います。現在と過去を交互に据えて物語が進むものだとか、あるいは、過去だと思っていたものが実は未来だったというギミックを効かせた作品もあります。まるで時間の感覚を狂わされたかのようで面白いです。僕が大好きな某作品はまさにそれ。ネタバレしちゃうとダメなので作品名は伏せますが、時系列を頭の中で確認しながら組み替えつつ、物語の奥深さを味わいたくなって、思わず何度も観てしまう作品です。

中には韓国のイ・チャンドン監督の「ペパーミント・キャンディー」やフランスのギャスパー・ノエ監督の「アレックス」みたいに、時系列をごっそり丸ごと引っくり返した作品もありますが、観る側にとっての映画の結末という未来に、物語の一番古い過去が用意されているという構成は、時間という概念をぶち壊されるかのように思えて、逆毛にブラッシングされたかのような不思議な心地よさがあります。ちなみに「アレックス」は昨年、時系列通りに物語を組み替えたSTRAIGHT CUTというヴァージョンも公開されましたが、時系列通りにすると、物語のニュアンスがまた違って見えてくる感じがしました。ちなみに「アレックス」は内容的にあまり万人向けじゃない過激な内容なのですが、僕は大好きな作品です。

年末になるとその一年を振り返る人も多いと思います。過去という過ぎ去った時間に触れるという行為はただの懐古趣味や後ずさりではなくて、自分の物語の未来を知るためので、避けることのできない通り道というかプロセスだなと感じるのです。時系列を組み替えた映画のような感じで、振り返って過去に触れながらも、自分の物語は未来へと着実に進んでいくということです。もちろん過去の回想が延々と終わらない振り返り方や、今も未来を見ないでその場で足踏みをしたまま過去に縛られてしまうと、自分の物語が一向に次へと進まなくなってしまうので、そういう振り返り方はよくありません。もしくは前に進むために、思い出したくない過去に触れなくてはならないということもあったとき、しっかりと過去と向き合う必要もあるでしょう。

自分の物語の未来を知るために過去の回想が必要だと感じたら、足取りを止めずに歩みながら振り返ってみてください。そしてまた未来へとさらに一歩を踏み出してください。それが今を生きるということです。


2024年「宇宙詠みチャート」の販売はいよいよ12/29(金)までとなりました。お見逃しのないように。

森羅万象の聲 The Voice of The Universe

宇宙詠みのMaribrengaëlとスピリチュアルカウンセラーのNaoyaの共同運営による情報発信のメディア。惑星の動きや配置、星座、移ろう季節の空気感。ここではそういったつかみどころがなくて見過ごしがちな、だけどとても大切なことを、読みものや現実的に役立つ情報として発信していきます。