まるでパワースポットのような新月

Maribrengaëlです。

パワースポットと呼ばれる場所に行った後、強烈な眠気に襲われることはありませんか?パワーを受けすぎると好転反応で具合が悪くなることもありますが、それとも違うどうにも逆らうことのできない眠気。そういえば、以前東京で働いていた頃、上司と訪れた文京区小石川の澤蔵司稲荷(たくぞうすいなり)でそれを感じました。PR業界で働いていたのですが、タイミングや縁がものを言う業界なので節目の参拝はよくしていました。会社全体で参拝したこともある場所でしたが、近くで仕事があった上司と私は、自分たちのチームの成功を祈ってそこを再び訪れることにしました。

澤蔵司稲荷は江戸時代の風情を残す文京区小石川にあります。都内の繁華街とは違う、気を抜くとタイムスリップしてしまうような独特の空気が流れている場所です。この澤蔵司稲荷は澤蔵司という若い僧侶の存在が始まりでした。わずか数年で浄土教学を極めるほどの俊才でしたが、その正体は狐神だったとのことです。彼が寝ている時に尻尾が見えた、夜な夜な通ったお気に入りの蕎麦屋でお金の代わりに木の葉を使ったらしい、という話が今も伝えられています。そんな澤蔵司をお祀りしているのがこの澤蔵司稲荷です。ちなみに、この蕎麦屋は現存していて、今でもお供えとして奉納されることもあるそうです。澤蔵司稲荷を管理しているのは慈眼院という寺院ですが、その右側に霊窟(おあな)と呼ばれるくぼ地があり、赤い鳥居がたくさん立ち並んでいます。入っていくのを躊躇してしまうほどの神域のオーラを感じます。人によっては怖いと感じることもあるでしょう。そこが澤蔵司稲荷です。良く晴れた日でも薄暗い洞穴のようなその場所は、もう少し歩けば東京ドーム…ということが信じられないほどの静寂に包まれています。

澤蔵司稲荷に行った日、私は家に帰って強烈な眠気におそわれ、やっと起きたのは真夜中でした。次の日の朝、一緒に行った上司も「あのあとすごい眠気に襲われて寝ちゃったんだよ」と話していたのを覚えています。その会社を退職した後思いましたが、その後会社の分岐点となるような仕事が決まり、閉塞的な状況から流れが変わっていったように思います。もちろんそれ相応の努力を私たちがしたからに他なりませんが、私にとって澤蔵司稲荷はザ・パワースポットです。それも生半可な気持ちで行くと逆に飲み込まれてしまうほどの。

何らかのパワーによる浄化というのは、癒しでもあり修行的なものでもあるように感じています。バランスが変わるので眠くなったり、具合が悪くなったりして、ある意味疲れるものです。そしてそこからリカバリーして初めて正しいパワーを得る、私にはそう思えます。今、浄化力の強い乙女座新月を前に、澤蔵司稲荷の時と似た異常な眠さを感じていますが、これも癒しであり修業的な浄化の一環だと思えてなりません。私たちはそぎ落とされ、そぎ落とす必要があります。でも眠さを感じていたら、たっぷり寝て休息をとるところから始めてみてください。これはまるでパワースポットのような新月。

Les Chronovoyageurs...

※日本時間 9/15 10:41 乙女座新月となります。

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宇宙詠みのMaribrengaëlとスピリチュアルカウンセラーのNaoyaの共同運営による情報発信のメディア。惑星の動きや配置、星座、移ろう季節の空気感。ここではそういったつかみどころがなくて見過ごしがちな、だけどとても大切なことを、読みものや現実的に役立つ情報として発信していきます。