ブルームーンの真実
Maribrengaëlです。
今回の魚座満月はブルームーンです。現代のブルームーンとは、「ひと月の間に満月が二回巡ること」とされています。そして現代では、ブルームーンと呼べるのは、二回目の満月のほう、という考えが一般的です。かつて、実際に温度や空中の塵によって月が青みがかって見えることがあり、それがめったにないことだったので、ブルームーン=めったにないこと、という意味になり、ひと月の間に二度あるめったにない満月の呼び名として使われたのではないか、とも考えられます。つまり、現代で使っている意味では、青い満月が見えるから、ではありません。基本的な定義では、「二分二至で区切られた季節内で4回あるうちの第3の満月」をブルームーンとしたそうですが、現代では一般的な認識が変わってきています。
月のサイクルは29.5日で、新月・満月は一か月に一回ずつ起こるのが基本ですが、暦との兼ね合いの中で二回起こることがあるのが珍しい現象、ということです。時差に左右されるので、世界のどの場所にいるかによってブルームーンになったりならなかったりする、そのくらい不安定なものです。そして、このブルームーンは、昔から神秘的な日とされたり、不吉な日とされたり、捉え方も様々でした。宇宙詠みとしては、めったにない!というエネルギーがある満月ではあると思いますが、暦のない宇宙にとってはいつも通り満月が巡っているだけであり、そこまで特別視はしていません。もし、何かブルームーンに見出そうとするならば、暦に左右されている私たちに対しての宇宙の微調整だと感じます。閏年のような、宇宙と暦とのズレ、ということです。
「こうであるべき」「こうでなきゃいけない」という枠組みの中で物事を考えていると、宇宙の流れとは少しずつズレてきます。宇宙はただ淡々と一定のリズムで巡っている、それだけです。枠組みがないからこそ何かから外れる、ということもありません。自由で不自然さがないので、そこにあるべき流れにただ乗っていける…これって私たちも同じことです。
本当のブルームーンを捉えるならば、そのズレをしっかりと自覚すること、それでいいのではないでしょうか。宇宙にとっては、その満月が8月に起ころうと9月に起ころうと関係のないことです。
Les Chronovoyageurs...
※日本時間 8/31 10:37 魚座満月となります。
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