愛でられない時間。
Naoyaです。
近所の山桜たちが見事な花を咲かせています。ソメイヨシノとはまた違った美しさがあります。東京は3/20にソメイヨシノの開花宣言がありました。
一週間前に東京の中目黒へ行きました。用事があって月一で中目黒へ行っているのですが、目黒川沿いのソメイヨシノはまだ蕾が小さく固そうで、そこまでたくさんあるように思えませんでした。満開のシーズンは多くの人が足を止めたり、歩くスピードが遅くなったりして花を愛でていますが、今はまだ誰もが見向きもせずに通り過ぎていくだけでした。だけど、花として愛でられていない時間にも、木々は着々と花を咲かせるための準備をしています。花としての時間はとても短いですが、とても長い時間をかけた準備に濃密な命の重みを感じます。
人間も同じだと思います。準備や努力というものは地道なものがなければ、華やかな表舞台も成立しません。だからこそ、そういう水面下で熟成させていく地味な時間こそ大切にしたいと思っています。花でいうところの愛でられていない時間。時短だとかお手軽なものに慣れてしまっていると、そういう時間をかけた地味なプロセスは苦手かもしれません。ですが、熟成や成長にはゆっくりとした時間が必要不可欠です。
地道に努力をしている人はきっとその成果がある日、花開くと思います。今、地味に何かをやり続けているのなら、投げ出さずにしっかりと続けてください。今の時点では花として愛でられていないとしても、手を抜かずにやるべきことをやるしかありません。
今日は二十四節気の4番目、春分です。春の中心の節気。秋分と同じく、昼と夜の長さが同じになる日です。春のお彼岸の中日に当たります。ここから夏至に向けて、昼の時間がさらに長くなって陽のエネルギーが強くなっていきます。
春分は十二星座の最初の星座、牡羊座の始まりのタイミングでもあります。十二星座ラストの魚座が終わって牡羊座を迎えたことで、宇宙の一年のサイクルがまた新たにスタートしました。
この春が節目となって新たにスタートする人、変わらずに続けているものがある人、それぞれだと思います。ですが、後者の人もここでちょっと立ち止まってみて、自分のここまでの積み重ねているものを振り返って、自分自身をねぎらってみるのもいいかもしれません。そして、気持ちを新たにまた歩み出しましょう。
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