緑の町で。

Naoyaです。

自由な行動ができない。旅行ができない。仲間と集えない。
お酒や食事を楽しめる場所がない。

今、そういう人がたくさんいると思います。そんな中、ゴールデンウィークに突入。せっかくの連休なのに燻ったままの気持ち。ずっと続いているすっきりとしない先の見えない状況。デフォルトになりつつあるモヤモヤ感。そんなもどかしさに対して、悪あがきをしている人も結構います。

今日は二十四節気の7番目、立夏。暦の上ではここから夏。そして端午の節句でもあります。新緑や若葉が美しく気持ちのいい季節だからこそ、もっと解放感を味わいたいところですが、ハッキリしない制約で自由度はかなり狭まっています。

数日前の夜遅く、近くのコンビニへちょっとした買い物に行ったとき、マスクをずらして外の空気を吸い込みました。まだちょっとだけ肌寒い夜。うちの周りは森に囲まれたエリアなので、車の往来が少なくなった夜になると、緑のいい香りに包まれます。静かな夜、まるで森が呼吸しているかのような気配を感じます。

京都や熊野で堪能する新緑から遠退いている今、自分の暮らしている町にも新緑の香りが満ち溢れていることに気づきました。あまりにも当たり前すぎて、意識することすらなかった近隣の森、そしてそういう環境で暮らしている自分。住み始めてからすでに20年近くも歳月が経つ町で、ちょっとした新鮮な発見を味わっているところ。コロナ禍だからこそ見えてきた風景があります。

今の世の中は混乱と殺伐で溢れ返っていますが、マスクをずらしてみると、季節の匂いが春から夏へと変化していることに気づきます。人間の思惑や意図、エゴ、もしくはウイルスの件とは関係なく、着実に季節が巡っているんです。目で見るものや耳で聞くものによって季節の変化を感じることが多いですが、匂いで感じるウエイトもかなり大きく占めていることを強く自覚しています。マスクで遮られて嗅覚に制限がかかると、どこかバランスが取れなくなっている自分がいます。単なる物理的な息苦しさではありません。目で見ることや耳で聞くことと同じくらい、もしくはそれ以上に匂いで感じ取るものが自分を支えているんだ。そんなことを実感しています。

制約によって自由度が狭まり、イレギュラーな状況を悪く捉えようと思えば、いくらでも気持ちはネガティヴな方向へ向かっていくでしょう。でも、そういう状況だからこそ、普段見過ごしている当たり前の物事に気づけることがあります。ただ嘆いて落胆して、悪あがきしていても何も新しい展開は起こりません。だからこそ、どんな状況の中であったとしても、楽しめるアイディアや新しい発見に触れられる自分でありたいと思います。

森羅万象の聲 The Voice of The Universe

宇宙詠みのMaribrengaëlとスピリチュアルカウンセラーのNaoyaの共同運営による情報発信のメディア。惑星の動きや配置、星座、移ろう季節の空気感。ここではそういったつかみどころがなくて見過ごしがちな、だけどとても大切なことを、読みものや現実的に役立つ情報として発信していきます。