ホームタウンとしての愛着。
Naoyaです。
今日は二十四節気の16番目、秋分です。ちょうど秋の真ん中の節気。夏至、冬至、春分、そして秋分。この「二至二分」は日本の暦において、とても大切なポイントとなる節目です。秋分は春分と同じく、太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の長さが同じになる日。陰と陽のバランスがちょうど均一になるタイミングです。
現代でも「秋分の日」という祝日として馴染みが深い秋分ですが、元々は二十四節気のひとつです。そして今日から天秤座のシーズンがスタートとなります。12星座のサイクルは後半へ。天秤座の自分にとっては、ホームに帰ってきたような安堵感のある時期です。
夜。窓を開けていると、とめどなく虫の声がたくさん聞こえてくる今日この頃。夜遅くなると、通りの車の通行量がかなり少なくなるので、虫の声だけがひときわ響き渡ってきます。うちの地元は森林に囲まれていて自然の多い場所。駅まではちょっと距離がありますが、静かで落ち着いた暮らしをするのに最適だなと、大人になった今は思えるようになりました。
元々僕は東京で生まれて、1歳半から横浜で移り住み、今のエリアには38年近く住んでいます。でも、ずっと馴染みが薄くて愛着が湧かない場所だと思っていて、職場も学校もなるべく東京で選んでいました。だから、親しい知人が地元にはいなくて、遊びに行くときも東京一択という感じでした。
でもそんな中、数年前から地元を愛せるようになってきました。特別な用事がない限りは地元で行動するような流れになっていて、気づけば地元での親しい知り合いも増えてきました。みんな、本当によくしてくれる人ばかり。京都での知り合いもとてもよくしてくれますが、そういう温かさをやっと地元で感じられるようになってきました。
ここ数年、京都のちょっと変わった整体にずっと通っていて、そこでは体やチャクラを調整する施術をするのですが、せっせと真面目に通いながら、先生から言われたエクササイズをきちんと取り組んでいるうちに、ボトムのチャクラがだいぶ整ってきたのかもしれません。第1チャクラには、生まれ育った場所や家族という要素も含まれています。皆無に等しいほど希薄だった地元愛がちゃんと芽生えてきたのは、そこの領域が整ってきた証なのかもしれないと感じています。
以前、京都の清明神社の宮司さんからは、僕は東京や横浜に縁がなく、京都や奈良に縁があるから、早く引っ越していらっしゃいと言われたことがあります。それには全面的に納得しましたし、ゆくゆくは京都に居住の地を移したいという元々決めていた意向が変わることはありません。京都にいるときの言葉にできないしっくり感、フィット感に従いたいと思うからです。
とはいうものの、これだけ長く住んでいる今のエリアですから、住んでいる限りはホームタウンとしての愛着を持って、大切に過ごしたいという思いが出てきています。自分にとっての大きな変化です。
これを書いている時間も、窓からは虫の声がしてきます。外に出て近所を散策すると、さらに虫たちの声は盛大になり、夜の呼吸で森林が吐き出した緑の濃密な香りに包まれています。ずっと暮らしている場所での慣れ親しんだ秋の色、匂いや音、肌触り。愛着がまったく湧くことがなかった頃にはありえなかった新たな意識が、宿っていることをふと感じている今年の秋分です。
0コメント