がんばることをやめる
Maribrengaëlです。
この前たまたま卒業した中学校の近くを通って、その時代のことを思い出しました。学校生活は楽しかったけれど、しぬほど部活に明け暮れた記憶しかほぼありません。そんな私の部活は「練習がスパルタ」ともっぱら噂の陸上部でした。小学生の頃から足が速くて、姉も陸上部だった…という安易な理由で入部したのですが、今思い返しても、その部活はまるで軍隊。顧問は怖いし、先輩は怖いし、練習はきついし、今でも繋がっている生涯の友人たちがいなければきっと耐えられなかっただろう…と中学校のあの頃と変わらないグラウンドを眺めながら思ったのでした。
時はたち、とても厳しい企業に入社した時、ふとこの陸上部時代を思い出しました。週末に息はつけても、日曜日の昼頃からは月曜日からの仕事のことで頭はいっぱいになり、人と会っていても楽しめず、月曜日恐怖症になっていました。もはや、仕事=恐怖になっているのにも関わらず、歯をくいしばってなんとかがんばっているような時期でした。その時思ったのは、中学の陸上部での経験がなかったらとっくに逃げ出している、ということです。そしてそれは、陸上部での経験を賞賛しているからではありませんでした。良い意味でも悪い意味でも「がんばることへ使命感」が自分の中にあることに気づいたのです。がんばると評価される、がんばると褒められる、がんばると批判されない…そんな思いです。
特に現在35歳以上には、一昔前のそんな美学が思春期から植え付けられていて、強い忍耐力がある世代なのかもしれないけど、ただ逃げ出すことが出来ない、逃げ出し方を知らないだけなのかもしれないと思えるのです。
本当に自分のためになることであれば、歯をくいしばってがんばるのは素晴らしいことでしょう。でも「がんばることへの使命感」だけで、有限であるその人生の時間を費やしているのならば、今回の乙女座新月は強力な力を持つリセットボタンとなります。そんな使命感は、時代の廃棄物だからです。心当たりがあるならば、ポチっと押してみては。
Les Chronovoyageurs...
※日本時間 9/17 20:01 乙女座新月となります。
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