魚座と牡羊座の狭間でMaribrengaëlです。どの星座にも次の星座に切り替わる境界線がありますが、魚座と牡羊座の境界線は特別です。非現実世界から現実、地下から地上、雨の日から晴れの日へ。12星座が魚座で終わり、一番最初の星座である牡羊座に戻って新しいサイクルが始まるときだからです。今は魚座の最終度数近辺に海王星があるため、いつもよりさらに魚座の持つ惜別感が高まっていると感じています。この時期、卒業シーズンや季節の移り変わりが影響するのか「なんだか心がもの悲しくザワザワします」という人は多いです。3/11が近づくにつれ東日本大震災の衝撃をメディアを通してリアルに思い出してしまう、ということもあるでしょう。魚座と牡羊座の間には、深い切り替えの境界線があり、毎年私たちのほどんどは平常心では超えていけません。つい先日、胸に花をつけた高校生たちが街に繰り出していて、卒業式なのだと気づきました。きっと制服を着るのも今日で最後なのでしょう。友達と抱き合って泣いている子たちもいました。でも、明日以降少しずつ彼らの意識はこれからの不安とワクワク感に満たされていくと思いました。終わっては始まり、始まっては終わる、その繰り返し。次のサイクルに突入したら、だんだんと悲しさや寂しさも忘れていきます。もしかしたら数年後、同じような空気感の中でふと蘇ることはあると思いますが。魚座と牡羊座の狭間ではあらゆることが不安定です。謎のもの悲しさは確かにありますし、心はザワザワするでしょう。終わることを嘆き悲しむこともあれば、始まりそうな予感に胸を躍らせることもあります。春分が起こり、太陽が牡羊座に入る3/20頃までは2つのものの間で揺れ動くと思いますが、まぁそんな時なのです。今日は12星座のラスト魚座で新月が起こります。魚座新月が起こる頃は冬が溶けていくように長雨が降ることが多いですが、別れを惜しむ涙のような3月の雨、嫌いじゃないです。でも、この雨がさっぱりと上がっていく頃には、私たちの新しいサイクルが動き出し、きっと高揚感に胸を躍らせるでしょう。そう考えると、最後の星座で起こる新月は始まりのホイッスルのように思えてきます。Les Chronovoyageurs...※日本時間 3/10 18:02 魚座新月 となります。2024年版 宇宙詠みチャート は5/2(木)まで再販中! 詳細とお申込みはこちら2024.03.09 15:00
やがて花咲く庭へMaribrengaëlです。長い雨を降らせた低気圧が過ぎ、春がもう少し近づいてきた雰囲気です。早咲きの寒桜は満開となっているところもあり、家の庭先にある梅の花はすでに散ってしまいました。特にこの季節、毎日のようにグラデーションで季節が進んでいくのを感じます。これは私たちの関わっている物事も同じです。例えば、有名アイドルグループのオーディションに合格しメジャーデビューをしたとしても、それは突然の幸運ではなく、少しずつ積み重ねてきた努力が辿り着いた結果でしょう。他人には成功した姿だけがよく目につきますが、それまでには見えない部分で積み重ねてきた過程がきっとあると思います。季節もつい花咲く季節ばかり目立ちますが、そこにいくまでには人知れず地味な過程があります。私とNaoyaさんが淡々とポストし続けているこの「森羅万象の聲」も、2018年から毎年作り続けている「宇宙詠みチャート」も、それとほぼ時を同じくして始まったYouTubeチャンネル 「宇宙詠みステーション」も、少しずつの積み重ねを続けて、最近ではそれぞれ様相が変わってきたのを感じています。この前、Naoyaさんが、この作業は庭やぬか床に毎日丁寧に手を入れるようなこと、と言っていましたが、本当にそうだと思います。特に、Naoyaさんはオンラインのものを常にフレッシュに更新・管理してくれていますし、私も止まることなく季節のように巡る意識でそれに関わっていからこそ、私たちの庭やぬか床が、少しずつ違う様相を見せてきているのだと思っています。愛情を持って、というのも大切なことですね。ある時突然美しい庭を手にいれ人に賞賛されることはありません。始めから美味しい漬物が出来るぬか床もありません。成功したいこと、達成したいことには、毎日少しずつでいいので、愛情を持って手を入れていくことが大切です。それが継続されることで、成功や達成に近づけるのだと思います。今日は乙女座の満月。そう言えば、私の知っている乙女座の人たちは、コツコツと何年も続けていることがある人が多いです。毎日丁寧にそのことにたずさわってきたおかげで、大きな成功を得ている人もいます。その成功だけを見てしまう人は「あの子はラッキーだったんだよ」と言いますが、私はその人が、”庭”に毎日手を入れ、愛情を持って少しずつ育ててきたのを知っています。今、その”庭”には美しい花が咲き、緑がみずみずしく育っているということです。それは人知れず手を入れ続けてきたことの延長上にあった結果です。Les Chronovoyageurs...※日本時間 2/24 21:32 乙女座満月 となります。2024.02.23 15:00
2月の散歩道Maribrengaëlです。私にとって、頭の中を整理整頓する方法は散歩である、という話は、ここでも時々書いていいます。東京で暮らしている時も、山手線2駅くらい歩くことがよくあったし、考えや方向性が決まらずモヤモヤしている時は、2時間くらい行先を決めず自由に歩いていたほど。歩いていると自然と外の空気から様々な情報を感じとっていて、そのひとつが季節の匂いでした。匂いもグラデーションになっているのですが、ざっくりわけると春だけで5種類くらい。特に好きなのは、立春を過ぎた頃の匂いです。いや、もしかしたらまだ春じゃないかもしれない…と思えるほど繊細なその匂いは、私にとっては春の一番最初の匂い(もしかしたら冬の終わりの匂いでもある)で、少しもの悲しさを纏ったものです。色に例えると限りなく白に近いピンクのような曖昧で不確かなもの。この時期大雪になることもありますが、その匂いはその中ですら感じられます。寒いとか雪だとか関係なく存在しているのです。この前Amazon Musicをシャッフルして聴いていたら、Hysteric Blueの「春~Spring~」が流れてきました。1999年の曲です。その頃私はまだ大学生だったと思いますが、1ミクロも狂わず、ある春のことを思い出しました。春といっても立春を過ぎた頃のまだ冬とも言える頃のこと。その匂いにもの悲しさを感じるのは、そのときの感覚が残っているからなのだとふと気づきました。たぶんこの曲を聴くたびに、一生あの春のこと、そしてその時の匂いを思い出すのでしょう。時は過ぎ、静岡に住んで5年が過ぎた私は、相変わらず時々散歩をしているのですが、その匂いを街角に見つけてうれしいような、やっぱり少しもの悲しいような気持ちになりました。また春がやってくる予感のようなこの匂いは一瞬にして移り変わっていくからこそ大切に感じたい…1年のうちで2月の散歩が好きな理由がわかった気がしました。世界の流れはますます加速していきますが、何年たっても忘れない感覚や毎年巡る季節の匂いは、けして時代に上書き保存できないものだと思っています。上書き保存しようとしてもエラーではねられて、別名で保存するしかなかった…私にとってそういうものだと思います。この新月から水瓶座の時代はますます進んでいきますが、ふとそんなデータが自分の中に存在しているのを確認できた2月の散歩道でした。Les Chronovoyageurs...※日本時間 2/10 8:00 水瓶座新月 となります。2024.02.09 15:00
自分らしさを探さないでMaribrengaëlです。この前Instagramを眺めていた時に、タレントのぺえさんの投稿に「自分らしくという言葉はもう、聞き飽きた 自分らしさなんて考えながら生きても息苦しくなる 自分らしさなんて探そうとして見つかるもんじゃない もう探すな 人間らしく、生きていこ」という、言葉をみつけました。この「自分らしさ」というのは時代のキーワードとなっていてるので、ここから20年間くらい、本当の意味でさらに突き詰められていくことです。さすがだなーと思いながら、まさに!と思うのが「探そうとして見つかるもんじゃない」という部分。本当の自分らしさは探して見つかるようなふわっとしたものではなく、相当自分自身に突き詰めていないとわからないことです。さらに、たどり着いた自分らしさが、実はずっと否定し続けてきた自分であることもあります。このぺえさんの投稿の「人間らしく、生きていこ」の部分には、それもひっくるめて不器用でも不格好でもいいのだから、という思いがあると感じました。冥王星が水瓶座入りする時代、その対向星座獅子座の影響も受け、自分って何だろう、という思いに駆られることが多くなるでしょう。長らく集団・団体の力が強い土の時代だったこともあり、これまでは自分を知らなくても何とかなるところがありましたが、これからは個人が尊重される風の時代。自分を知らなければ自分軸さえも持てなってしまい、ブレブレのその先に待っているのはカオスです。自分とは何か、を知る前に、自分らしさを追求してしまえば、わからないのは当然。自分のポジティブもネガティブも受け止めて、まずは自分というものを少しずつ理解していきましょう。冥王星が再び水瓶座に入って、その対向星座の獅子座で満月が起こる今、勇気を持って本当の自分に目を向けるのはいいタイミングです。この森羅万象の聲を私が初めて投稿したのは、6年前の獅子座満月の日でした。それから5回獅子座満月が巡る中で、どれも同じものはありませんでした。新月・満月で記事を更新していく中で、その時感じたことを自由に書いているのですが、その星座とリンクしたテーマが出てくるのには毎回驚きます。まさに森羅万象の聲。これからも私が拾った聲を記事として書いていけたらと思います。獅子座はとても主観の力強い星座ですが、そのために客観の力を必要とします。私たちは自分を知るために、まず自分を客観視しなければいけない、これは水瓶座の時代を進むために、今回の獅子座満月が伝えてくれていることです。ふわっとした「自分らしさ」なんて言葉に惑わされずに。Les Chronovoyageurs...※日本時間 1/26 2:55 獅子座満月 となります。2024.01.25 15:00
静けさの時間をMaribrengaëlです。2024年が始まりましたが、すでに日々のザワザワ感あり、体感はスピードアップしているように感じています。社会で起こっていることの展開もそうですが、日常での時間の感覚もとてもはやいです。忙しさとはまた別の話で、これこそが、大きな時代の移り変わりの渦中にいるということだと実感しています。2024年はこのようなスピード感と、連日溺れてしまいそうなほど溢れてくる情報によって、今まで以上に疲弊しやすくなります。2023年にすでにその片鱗を感じていましたが、2024年はそれにスピード感が加わっているので、展開がさらにめまぐるしくなります。だからこそ、この年末から年始にかけて感じていたのは、過去でも未来でもなく今に注力すること、自分に関係ない情報はできるだけ拾わないこと、語るより黙ること、でした。これは私なりの削ぎ落としのようなことで、2024年が山羊座新月で始まり山羊座新月で終わる年ということからも出てきたテーマと同じです。やはり、山羊座新月で始まる年は、自分にとって過剰なものを削ぎ落していかなければならない妙な緊張感があります。特に、YouTubeなどであれだけ語っておいて、語るより黙るだと?と思われそうですが、必要なことはもちろん語ります。黙るのは、私が語る必要のないことです。ただ心で思っていればいいこと、結果的に自己アピールにしかならないもの、プロに任せておけばいいことなどがあるよなぁと。これは最近のSNS上で感じていたことですが、リアルな場でも同じようにポイントになってくると思います。そこでは、知らなくていいこと、わからなくていいことの見極めもまた大切です。自由に何も考えずにコミュニケーションする時代は終わっているのか…トゥーマッチになってしまうのはいかにも「風の時代」らしいことです。年始めの新月が起こる頃、大切なのは「静けさの時間」を持つことです。年始に予期せぬ震災や事故があり、まだまだその影響下にある今は心が落ち着かない人も多いと思います。スピード感のある展開に追いついていこうとしたり、情報を過剰に摂取したりしているうちにすでに疲弊している人もいるでしょう。もちろん、震災や事故の当事者である人もいます。今、自分自身にとって「静けさの時間」を持つために、やらなければいけない削ぎ落しとは何でしょうか。過剰だったこと、余計だったこと、飾りだったことなど人それぞれあると思いますが、それをやめることでそれぞれに必要な静けさが守られるようなことです。Les Chronovoyageurs...※日本時間 1/11 20:59 山羊座新月 となります。2024.01.10 15:00
年末の満月が問いかけることMaribrengaëlです。すでに日没時間が後ろへ延びてきているのを感じています。一番早かったのは12月初旬で、16時過ぎには薄暗かったのですが、冬至を過ぎまだその頃には明るさが残るようになりました。特にこの「森羅万象の聲」を更新するようになって、新月・満月や二十四節気を暦の上の情報としてでなく、全身の感覚として受け取るようになりました。さらに、日々、宇宙詠みチャートのリズムを参考にしているので、とても研ぎ澄まされてきているように感じています。こういうことを、まさに“宇宙力”に磨きがかかっているというのだと思います。※「宇宙力」については、ぜひこちらの動画をご覧ください。2023年は蟹座満月で始まり、蟹座満月で終わる年です。宇宙詠み的に捉えるとすれば、2023年は「蟹座満月のトンネル」にすっぽりと入っているということです。その期間のキーワードとして満足というものがありますが、この最後の蟹座満月にて、もう一度考えてほしいと思います。今の自分や状況に満足しているか、そもそも自分にとっての満足って何なのか?など。例えば、人によって満足するレベルが違うということもあると思いますが、それは自分基準でいいです。今、どう感じているのでしょうか?満足していると素直に思える人、実はそのために日々努力をしていていることや、自分自身の中で折り合いをつけていることが多々あると思いますが、満足と思えることが今とても大事、ということです。※「蟹座満月」については、ぜひこちらの動画をご覧ください。人生の流れが滞ってる、何だかうまくいかないと感じる時は、とにかく色々なことに満足していません。満足できる状態になるための努力からも逃げているし、自分自身の中で折り合いすらつけられていません。そして、満足できない原因を、誰かや環境のせいにしてしまいます。今、まさに不満だらけだという人は、満足するために自分が出来ることとは何か、と考えてください。人間関係や環境は、そんな自分が作りだしているものなので、まずは自分そのものを見直すことが大切です。どんな小さなことでもいいので、2023年のラストであるこの蟹座満月付近、私にもみなさんにも素敵な満足感がありますように。そして、その満足感を持ったまま、2024年を始めましょう。ここだけの話ですが、それが2024年のいい流れをつくるようです。Les Chronovoyageurs...※日本時間 12/27 9:34 蟹座満月 となります。★2024年版宇宙詠みチャートは12/29まで販売しています。すべての新月、満月、主要な星の動きに宇宙詠みメッセージがついています。2024年の特別な星座別年報も。いよいよラストです!お見逃しなく!お申込みはこちら2023.12.26 15:00
宇宙の底へとMaribrengaëlです。二至二分(春分・夏至・秋分・冬至)に向かうとき、とくに冬至は特別な流れを感じます。太陽が春分点を通過する春分こそが宇宙にとってはお正月のようなとき、ということも言われていますが、私にとっては冬至が、底であり始まりの感覚に満ちているときです。今年も、海沿いのバイパスから見える日の入りの位置がかなり南になりました。そして、日の入り時間だけで見ると今が一年の中で一番早いらしいのですが、16時過ぎくらいからどんどん空が暗くなっていきます。まさに底に向かっていく感覚…でも絶望感はありません。その先に再生が待っていることを知っているからです。今年、破壊と再生の惑星冥王星が山羊座から水瓶座へ移動しました。遠い昔のように感じてしまいますが、3月のことです。それから、自分を取り巻く世界または精神世界で、まさに破壊と再生が起こっていると感じている人は多いのではないでしょうか。冥王星の力は私たち個人にダイレクトに影響するのではありませんが、意識せずとも変わってきている、変わらざるおえなかった、というものは遠い世界からやってくる冥王星の力だと、私は考えています。だからこそ、コントロールはできません。受け入れるしかないのです。今まさに人生の底と感じている人、先の見えない絶望の渦中にいると感じている人、それでも宇宙は淡々と時を進めていきます。そして、それは破壊だけで終わらず、再生へと必ず繋がっています。今すぐにはわからなくとも、です。壊されるものは、壊れてまっさらになる必要があったものです。そこに、新しい何かが生まれ再生されていきます。その兆しを、冬至と共に感じられていけたらいいと思います。クリスマスや年末年始に向けてつい急いで焦ってしまったり、浮かれてしまったりしやすい時期ですが、冥王星が完全に水瓶座へ入る2024年を目前にして、いつもの年以上に何が変わってきているのか、何が再生していくのかを静かに見届けていきたいと思います。太陽が宇宙の底に到達すると共に、遠くには新しい光が見えてきます。だからそれまでは、恐れることなく、ただ粛々と進んでいくのみです。それは、楽しみですらあります。Les Chronovoyageurs...※日本時間 12/13 8:33 射手座新月 となります。★2024年版宇宙詠みチャートは12/29まで販売しています。すべての新月、満月、主要な星の動きに宇宙詠みメッセージがついています。2024年の特別な星座別年報も。お申込みはこちら2023.12.12 15:00
音の言葉でMaribrengaëlです。ずいぶん寒くなってきました。暑すぎた夏からの強いコントラストを感じるとともに、2023年も気づけばあと一か月、という時の流れのはやさに驚愕しています。最近、私は11月~12月にかけての深まった秋が好きなんだということに気づき、完全に冬になってしまう直前の絶妙な空気感をじっくり味わっています。それもそのはず、双子座の私にとっては、このシーズンは対向星座射手座のシーズンです。みんな、自分の対向星座のシーズンは意外と好きだったりするのかもしれません。対向星座とは、自分の太陽星座の真向かいにくる星座のことです。いかがでしょうか? ※対向星座についての詳細はこちらを参考にどうぞ。さて、最近、思いを言葉にして大切な誰かに伝えているでしょうか?対面、電話、メールの他、あらゆるSNSが発達してコミュニケーションは多様化しています。本当の意味ではコミュニケーションと呼べないものまで、コミュニケーションをとっているんだと錯覚してしまっている人もいると思います。でも、今回、射手座の裏シーズンである双子座で起こる満月の頃、言葉で伝えることがとてもポイントとなります。口から出る音の言葉で。私は今までの人生を振り返っても、大切な場面では直接口頭の言葉で相手に伝えてきました。思い返せば、不思議と言葉が足りなくても、伝えたかったポイントが伝わらなかったことはなかったです。でも、文字だけでのコミュニケーションでは本当にすれ違うことが多く、悲しい思いや、もどかしい思いを何度もしました。今でも何でもかんでも対面か電話で…とまでは思いませんが、大切な場面ほど便利なツールで済ませないほうがいいと思っています。これから物事はどんどん高速になっていくので、コミュニケーションは、簡単でラクなほうがいい、はやければはやいほどいい、という方向に流されがちになってきます。そのおかげで、どんどん伝える言葉が雑になり、すれ違ってしまう、分かり合えなくなるということも多くなりそうです。例えば、今、誰かに大切なことを伝えたいと思っているならば、それを口頭の言葉にして、伝えてみてください。緊張してしまう、時間がかかってしまう、ということがあるのかもしれませんが、今は感情やスピード感よりもただ音の言葉を必要としています。今回、双子座で満月が起こりますが、基本的に双子座が得意とするのは、口から出る音の言葉のコミュニケーションです。書く、打つ、というのはあくまでもサブ的なこと。気軽に本来のコミュニケーションに立ち返ることで、私たちは今の時代特有の混乱から救われそうです。Les Chronovoyageurs...※日本時間 11/27 18:17 双子座満月 となります。★2024年版宇宙詠みチャートは12/29まで販売しています。すべての新月、満月、主要な星の動きに宇宙詠みメッセージがついています。2024年の特別な星座別年報も。お申込みはこちら2023.11.26 15:00
根拠を超越した感情をMaribrengaëlです。今年の夏、久しぶりに東京を訪れるタイミングがありました。東京を訪れるときは、だいたい2泊か3泊して、必ず20年くらい住んでいた南池袋にある神社に挨拶をしに行きます。ここは人生が手探りだったときも日常の中で参拝してきた大切な神社です。2018年に静岡に引っ越してから間もなくコロナ禍になり、この時久しぶりに訪れました。あの頃とは人生のフェーズが全く違えど、私にとっては今でも初心に戻れる場所です。境内には不定期で営業している古い茶屋があり、不愛想なおばさんが私を見るなり「おだんごはもう今日はこれだけしかないよ!」と言いました。私はお土産でそれを買うことにして、茶屋に入ってそこに鎮座している大黒様について質問したりしていました。平日に茶屋が営業していて、なおかつこの大黒様が見られるのはとても貴重なんだと力説する近所のおじいさんを横目におだんごが用意されるのを待っていると、おじいさんは突然タバコを吸っていいかと茶屋のおばさんに聞きました。「あんた、やめたんじゃないの?吸うなら神社出たところの公園に行ってよ」おばさんは、窓から見える参道の向こう側を指さして言いました。そのおじいさんは80歳を超えている雰囲気なので、私は「健康のためにやめたほうがいいですよ。私もずっと前にやめたけど、今やめといてよかったって本当に思ってます」と言うと、「どんな方法でやめられたのさ?」「…気合いです、最後は気合いなんです」私がそう言うと茶屋のおばさんが「ははは、気に入った!」と手を叩いて喜び、サービスしとくよ、と奥から別のおだんご(!)を持ってきて同じ袋に詰めてくれました。「人生何事も万策尽きたら最後は気合いなんだよ。あんたは気合いが足りないだけなんだよ」おじいさんはポカーンとして「…それで公園はどっちだっけ?」とヨロヨロ立ち上がりました。気合い、強い気持ち…そんな言葉を使うと、ただの感情論だとか体育会系のノリだとか言われる時代です。確かにそれを中心においた時代は終わっていると思います。ですが、だからと言って、感情を理由にするのは時代遅れ、ダメなこと、なのではありません。人間にはその他の動物以上に複雑な感情が備わっていて、それは私たちに必要なものです。そして、そこから特別なエネルギーを生み出すことができます。思考的に!論理的に!と叫ばれる時代だからこそ、最終的には根拠を超越した感情のエネルギーに振り切ることも忘れてはいけません。Les Chronovoyageurs...※日本時間 11/13 18:29 蠍座新月 となります。★2024年版 宇宙詠みチャート 販売中です。惑星の動きにすべて宇宙詠みメッセージ付き。宇宙の流れを日常に活かしてください。詳細とお申込みはこちら2023.11.12 15:00
ただ淡々とMaribrengaëlです。毎年、オリオン座流星群の極大を迎えたあとくらいから秋がぐっと深まり、夜空の解像度が高くなります。夏の暑い日々を思い出すと、やはり季節は移り変わっていくものだ…と心から実感できます。季節と同じように、私たちの状況も日々刻々と変わっていきます。大変な出来事が起こっていたり、途方もなく同じことが繰り返されている流れの中にいたりすると、永遠にそんな日々が続くのかとつい思ってしまいますが、そんなことはありません。私たち自身も状況も、季節と同じように必ず変わっていきます。同じように見えている夜空の星や月も、同じように見える昨日の自分と今日の自分も、全く同じではありません。物事は継続していくうちに変化していきます。この「森羅万象の聲」もNaoyaさんは二十四節気に、私は新月と満月のタイミングに記事を投稿していますが、淡々としたその流れの中でも日々感じることが変わってきたり、その時々で感情のアップダウンがあったり、何かを得ていたり手放していたり、いつも同じということはありません。そして、この淡々とした流れをどちらかが不自然に止めたりもしません。宇宙のテンポってそういうものです。ただ、続いていくもの。続けた先でしか辿り着けない場所があるのは、そういうことなのだと思います。だからこそ、続けていることに対して、何も変わらないとセルフジャッジをしないことが大切です。結果をすぐに求めないことです。そして、もしも続けた先にあったものが自分自身が求めた成功ではなかったとしても、そこに来なければ得られなかったものがあるでしょう。感情的な決めつけで、それを手放してしまわぬように。継続と執着は紙一重に思えますが、継続はただそこにある感情が介入していない淡々としたテンポです。これはまるで、牡牛座と蠍座が持つ対向星座同士の質のようです。2024年版で7冊目の宇宙詠みチャートも、何かの結果ばかりを求めて作り出したのではありません。ただ、その時必要だったからです。そして、今でもこれを継続することで、どこに辿り着くのかはわかっていません。もしかしたら、私たちの予想をはるかに超えた場所に連れていってくれるのかもしれませんが、今の私たちはただ淡々と目の前のことをやるだけです。まるで季節の一部かのように。Les Chronovoyageurs...※日本時間 10/29 05:25 牡牛座満月(部分月蝕)となります。★2024年版 宇宙詠みチャート 販売中です。惑星の動きにすべて宇宙詠みメッセージ付き。宇宙の流れを日常に活かしてください。詳細とお申込みはこちら2023.10.28 15:00
雲を詠み宇宙を詠むMaribrengaëlです。子どもの頃から昼夜問わずいつでも空を見上げるのは大好きだった私。今、星を使って仕事をしているのも、元を辿ればそこに繋がっています。毎日見る空も同じものはない、そこにはその時にしか見ることができない景色があります。昔の人々は、空の色や雲の形から吉凶を占っていたと言います。空は物事のヒントが示される場所とされ、それを専門職にする術師もいたそうです。そして、時にそれは天候として示されることもあります。登山を趣味としている友人で、登山を決めてから天気予報がいい方向へ変化すれば決行するが、悪い方向へ変化する時はすっぱりと諦めてリスケする、という人がいました。当たり前のことのように思えますが、友人にとっては、自分が登山に行くことを決めてからの天候の変化に、意味を見出しているようでした。もちろんこれによって、山でのトラブルを回避したことがあるそうです。「なんとなく行かないほうがよさそう」と断念した日に起きたのが、御嶽山の噴火でした。私も何かで迷っているときや、悩んでいるとき、緊張しているときなどは、空を見上げるようにしています。シンプルに見上げるという姿勢が気持ちを前向きにさせてくれるのと、そこにはたくさんのヒントがあるからです。雲が何かの形に見えてくると、そこからメッセージを読み取ったりもします。吉兆と言われる鳳凰のような形をした雲であれば「すべてうまくいくから安心しよう」とか、大きなクマのようであれば「どっしり強気に構えていよう」など。まさに雲詠みをしているかのようですが、物事のヒントは常に私たちを取り巻く森羅万象の中から発信されています。その中でも、雲というのはビジュアルでわかりやすく示してくれるものだと思います。そんな私の空、雲への興味が星に向かい、今では占星術をベースとした宇宙詠み(そらよみ)というものとして提供していますが、それも同じことです。星や月も配置や状態から、常に私たちにヒントを投げかけてくれています。これは誰にでも平等に与えられているので、それを活かすか活かさないかは、私たちそれぞれに委ねられています。例えば、10/15 の天秤座新月から始まり、10/29の牡牛座満月で終わる「蝕のトンネル」は、知らなければ普通に過ぎ去る二週間でしょう。でもそこには、宇宙が指し示す特別な意味があります。Les Chronovoyageurs...※日本時間 10/15 02:56 天秤座新月(金環日蝕)となります。★2024年版 宇宙詠みチャート 販売中です。惑星の動きにすべて宇宙詠みメッセージ付き。宇宙の流れを日常に活かしてください。詳細とお申込みはこちら2023.10.14 15:00
秋一番の合図Maribrengaëlです。もう9月も後半だというのに南風が吹いている今日。つい春分の頃と勘違いしてしまいそうな気候…いやそれよりはるかに暑いです。秋にこんな南風吹きましたっけ?春一番ならぬ秋一番。秋分を過ぎているから、これからぐっと気温が下がってくるはずなのに、静岡は36度。9月末の気温として観測史上初なんだそうです。宇宙詠みチャート作成のために、夏場にぐっと力をいれて次の年のことを考えているので、時々今がいつなのかわからなくなることがあります。そのくらいリアリティを持って次の年のことを全身全霊で想像しているということなのですが 夏というのは少し先取りタイミングではあります。一般的には、毎年、牡羊座満月の頃から次の年のことを考えていくと宇宙の流れに乗れてくると思います。2023年の牡羊座満月は9/29です。この牡羊座満月は毎年9月~10月にかけてあり、だいたいその年のラスト三か月の入り口にあたります。この頃は自然と年末に向けての意識が出てくると思いますが、そうすると流れが年末でぶつ切りになってしまいます。だからこそ、さらにその先をイメージしてほしいのです。そして、その先へ繋がっていく行動を今から始めてみてください。例えば、私はすでに春一番の頃のイメージを今持っています。今日、秋にはめったにない南風が吹いているから、ではありません。長い冬がついに終わるそわそわした感覚がする頃どうなっていたいか、何をしていたいかを想像してみると、今やるべきことがわかってくるからです。いかにも宇宙詠み的なタイミングの掴み方ですが、いつもなんとなくいつも年始めに出遅れている気がする…という人は参考にしてみてください。次の年の宇宙詠みチャートを毎年このタイミングで発売しているのも意味のあることなのです。私はよく「牡羊座の質はしんどい」と話すことがあります。先頭をきって前を向いて進んでいく質の星座がしんどいのは当然。マラソンがスタートしたとき、すべての風を受けて集団をひっぱって先頭を走っていくのがしんどいのと同じです。でも、牡羊座にとってはそれが役割です。この牡羊座満月の頃、先を見据えるということにしんどさを感じても、ぜひそんなタイミングなんだ、ならば…と割り切って率先してやってみてください。宇宙はいつも何らかのサインを私たちに投げかけています。でもそれをやるかやらないかは私たちそれぞれの判断です。人生で差がつくのはラッキーかアンラッキーかではなく、それをやる人かやらない人か、ただそれだけな気がしています。満月が黄道十二星座の始まりにやってきた今宇宙から投げかけられているのは、来年を見据えろ、ということです。Les Chronovoyageurs...※日本時間 9/29 18:59 牡羊座満月となります。★2024年版 宇宙詠みチャートは販売中です。簡単に惑星の動きや新月満月について知ることができます。すべての動きに解説がついています! 詳細とお申込みはこちら2023.09.28 15:00